文字の大きさの単位
皆さんは文字の大きさの単位はご存知でしょうか?
文字の大きさを表す単位は何種類かあるのですが、それは印刷・組版の歴史につながってきます。
まず「号」という単位。
開発したのは本木昌造という江戸時代の活版印刷の先駆者でした。日本独自の単位で、初号~8号まであり数字が小さいほど文字は大きくなり、一番小さい8号は1.75㎜、初号は15㎜です。
続いて使われたのが「級」。
写真植字の大きさの単位で1級は0.25㎜、つまり1㎜の4分の1を表す「Quarter」から、アルファベットの「Q」を当て字にしたものです。これも日本独自のものでした。
PCによる組版、いわゆるDTP(Desktop publishing)の時代となって、使われるようになったのが「ポイント」。
日本では1ポイント=72分の1インチ ということですが、1ポイントは約0.35㎜です。
歴史は古く活版印刷時代から使われていますが、アメリカ(1ポイント=0.3514㎜)とヨーロッパ(ポイント=0.3579㎜)と少し大きさの基準が違うようです。
何れにせよ、活版印刷~写真植字~PCと、時代が変わるにつれて文字の大きさの単位も変わるのは興味深いですね。
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